看板の撤去費用の目安と撤去後の届出

2026年10月 確認かんばんどこ編集部

看板の撤去費用は、看板会社の料金表で壁面看板が1万〜3.3万円から、袖看板が1.2万〜4.4万円からです。野立て看板は1.5万〜11万円から、屋上看板は10万円以上の目安が示されています。高所作業車や足場、処分費が別にかかることも多くあります。許可を受けていた看板は、撤去後に市への届出も必要です。

看板の種類別の撤去費用

看板会社が公開している料金表と、看板会社が記事で示している目安を、看板の種類ごとに並べました。「〜」は最低の金額です。

看板の種類撤去費用種類・条件税出典
壁面看板 33,000円〜 料金表 税込 看板製作撤去の達人(株式会社アスコン)
壁面看板 10,000円〜 料金表。板を外し、ビス穴をコーキングでふさぐまで 記載なし 日本広告
壁面看板 約3万円〜 目安 記載なし ウラシコ(名古屋市)
壁面看板 3万〜15万円程度 目安 記載なし 看板クリエイト(名古屋)
袖看板 44,000円〜 料金表 税込 看板製作撤去の達人(株式会社アスコン)
袖看板 12,000円〜 料金表。電飾看板の板面・電気器具を外して処分 記載なし 日本広告
袖看板 約2〜3万円程度 目安 記載なし ウラシコ(名古屋市)
袖看板 4万〜15万円程度 目安 記載なし 看板クリエイト(名古屋)
自立・野立て看板 野立て 110,000円〜、ポール看板 165,000円〜 料金表 税込 看板製作撤去の達人(株式会社アスコン)
自立・野立て看板 野立て 15,000円〜、ポール看板 30,000円〜 料金表。野立ては木柱の撤去と穴の埋め戻しまで 記載なし 日本広告
自立・野立て看板 野立て 約2〜3万円(基礎の撤去は10万円以上) 目安 記載なし ウラシコ(名古屋市)
屋上看板 約10〜20万円以上 目安 記載なし ウラシコ(名古屋市)
屋上看板 20万〜100万円以上 目安 記載なし 看板クリエイト(名古屋)
カッティングシート文字 ウィンドウシート 16,500円〜 料金表 税込 看板製作撤去の達人(株式会社アスコン)
カッティングシート文字 ガラスシート剥がし 5,000円〜 料金表。ドアガラスの切り文字シートなど 記載なし 日本広告
カッティングシート文字 1万〜5万円程度 目安(窓看板を含む) 記載なし 看板クリエイト(名古屋)

同じ種類でも、会社によって3倍以上の差があります。料金表の金額は最も条件のよい場合の下限です。ほかの作業費や諸経費が別になると書いている会社もあるため、見積りで総額を確かめてください。

出典:表の各リンク先(いずれも2026年9月28日確認)。「税」が「記載なし」の会社は、ページに税込・税別の記載がありません。

撤去費用が変わる理由と、業者の追加費用

  • 大きさと重さ:大きく重い看板ほど、人手と運ぶための車が増えます。
  • 高さ:高い場所の看板は、高所作業車や足場が要ります。看板リノベ札幌.comは、高さ3m以上や障害物がある場合に高所作業費がかかるとしています。
  • 電気の配線:電飾看板やLED看板は、電気を切って配線を処理する作業が加わります。看板リノベ札幌.comとCUVIC CITYは、電気工事費を聞き取りのうえで算出するとしています。
  • 廃棄処分費:撤去費とは別に、看板の処分費がかかる会社があります。
  • 壁や地面の補修:看板を外したあとのビス穴をふさぐ、自立看板の柱や基礎を撤去して穴を埋める、といった作業です。
費用公開している金額条件会社
撤去・廃棄費用 15,000円〜 看板の処分費は別 看板リノベ札幌.com(札幌市)
高所作業費 25,000円〜 取付の高さ3m以上や、障害物がある場合 看板リノベ札幌.com(札幌市)
足場費用 20,000円〜 簡易なローリングタワーから大型の足場まで 看板リノベ札幌.com(札幌市)
撤去費 33,000円〜 看板の処分費は別 CUVIC CITY(名古屋市に本社)
高所作業車(12m/27m) 33,000〜66,000円 CUVIC CITY(名古屋市に本社)
足場費用 22,000円〜 CUVIC CITY(名古屋市に本社)
廃棄費 3,300円〜(税込) 撤去した看板の引き取りや蛍光灯などの廃棄 石山製作所(東京都)

出典:看板リノベ札幌.com「料金」、CUVIC CITY「看板工事の料金の目安について」、石山製作所「看板の値段・工事の料金」(いずれも2026年9月28日確認)。看板リノベ札幌.comとCUVIC CITYはページに税込・税別の記載がなく、諸経費や作業車費などは含まないとしています。

かんばんどこの掲載253社のうち、公式サイトで修理・撤去に対応すると書いているのは113社です(札幌 8社、仙台 5社、青森 3社、岩手 0社、秋田 1社、山形 2社、福島 2社、埼玉 4社、東京 4社、横浜 4社、千葉 2社、茨城 1社、栃木 0社、群馬 2社、新潟 0社、富山 3社、石川 1社、福井 2社、山梨 1社、長野 3社、岐阜 1社、静岡 1社、名古屋 5社、三重 1社、滋賀 2社、京都 2社、大阪 2社、神戸 2社、奈良 1社、和歌山 0社、鳥取 3社、島根 1社、岡山 4社、広島 3社、山口 4社、徳島 1社、香川 3社、愛媛 4社、高知 4社、福岡 9社、佐賀 3社、長崎 2社、熊本 1社、大分 2社、宮崎 0社、鹿児島 2社、沖縄 2社)。編集部が確認した範囲では、掲載店で撤去の料金を公開していたのは看板リノベ札幌.comです。看板の費用全体は看板の費用は何で決まるのかにまとめています。

看板の撤去の届出:札幌・仙台・名古屋・福岡

屋外広告物の許可を受けていた看板は、撤去したあとに市へ届け出ます。4つの市とも、届出の対象は許可を受けた看板です。

市届出の名前期限
札幌市屋外広告物除却届許可期間の満了や許可の取消しで撤去したとき、遅滞なく(撤去は5日以内)
仙台市屋外広告物工事完了(除却・滅失)届出書固定された広告物などを撤去したとき、遅滞なく。表示が必要でなくなったら5日以内に撤去
名古屋市屋外広告物除却届出書(撤去後の現地の写真を付ける)撤去したか表示をやめた日から10日以内
福岡市屋外広告物除却届撤去したら直ちに。表示が必要でなくなったら、翌日から10日以内に撤去

仙台市の届出先は、許可を申請した区の区役所(建設部街並み形成課)です。名古屋市は、市役所のウォーカブル・景観推進課が窓口です。撤去を看板会社に頼むときは、届出も任せられるか聞いておくと手間が減ります。許可の仕組みは屋外広告物の許可申請にまとめています。

出典(2026年9月28日確認): 札幌市「札幌市屋外広告物条例 第17条」 札幌市「様式一覧」 仙台市「仙台市屋外広告物条例 第17条」 仙台市「同 施行規則 第13条」 仙台市「許可申請等」 名古屋市「屋外広告物の変更や除却をする際の手続き」 福岡市「福岡市屋外広告物条例施行規則 第10条・第11条」

閉店・退去のときと、看板撤去の補助金

テナントとして借りている建物の看板は、退去のときに外すかどうかを賃貸借契約で決めていることがあります。原状回復として撤去が必要か、次の借り手に残せるかを、撤去を頼む前に貸主へ確かめてください。

看板の撤去費用の補助は、青森県弘前市や石川県金沢市のように、景観のための制度を持つ市があります。どちらも工事の前に申し込む決まりです。撤去のあとに新しい看板を作る費用には、国の小規模事業者持続化補助金を使える場合があります。札幌市・名古屋市・福岡市の屋外広告物のページには、2026年9月28日時点で撤去の補助の案内は載っていませんでした。

出典:弘前市「屋外広告物等の除却に対する補助金交付のお知らせ」、金沢市「屋外広告物等・特定屋内広告物の撤去支援について」、札幌市「屋外広告物」、名古屋市「屋外広告物」、福岡市「屋外広告物について」(いずれも2026年9月28日確認)。

古い看板を放置するリスク

札幌市は、看板が強風などで落ちると大きさにかかわらず大きな被害になり、設置者や管理者の法的責任が問われる場合があるとしています。老朽化で倒れたり落ちたりするおそれのある看板は、速やかに撤去や改修をするよう求めています。直して使う場合の費用の例は看板の耐用年数と修理の目安にまとめています。

2015年2月15日には、札幌市中央区で、ビルの壁面の突き出し看板の一部が地上15mの高さから落ち、通行中の女性が重体になりました。札幌市・仙台市・福岡市の条例は、看板の持ち主などに良好な状態に保つ管理を求めています。名古屋市は、1年以内に外すものを除く全ての看板に、毎年1回の点検を義務づけています。使わなくなった看板を残す場合も、点検は続けてください。点検の決まりは看板の安全点検にまとめています。

出典:札幌市「屋外広告物の安全管理について」、札幌市「看板落下事故の概要及び札幌市の対応について」、札幌市屋外広告物条例 第16条、仙台市屋外広告物条例 第16条、福岡市屋外広告物条例 第13条、名古屋市「屋外広告物の安全点検強化の内容」(いずれも2026年9月28日確認)。